診療放射線技師 若葉マークの画像解剖学
「画像解剖学」初学者のベストパートナー!
出版社:メディカルレビュー
出版年月:2007年03月
ISBNコード:9784758306584
【監修の序】
医療における画像診断学は日進月歩の進化がみられる。診療放射線技師をめざす学生にとって学習しなければならない項目もそれとともにどんどん増加してきている。本書は磯辺智範博士の編集によりそれぞれの分野の専門家が「若葉マーク」を意識しつつも,非常に高度な内容まで網羅したレベルの高い教科書である。
本書は通常の教科書と異なり,箇条書きでポイントを絞って書かれており,さらに「用語アラカルト」によって重要な事項がわかりやすく説明されており,非常に親切な構成となっている。また,単に知識の伝授にとどまらず,「調べておこう」では学習者の自己学習を指示する内容になっており,日常診療で頻繁に使用される疾患名や診断名について慣れておくために本欄にでてくることばをぜひ1度は1つ1つ調べておくことをお勧めする。「豆知識」では画像解剖学に深くかかわる診断・治療のポイントやさらには保険適応に関する説明などがあり,画像解剖学を学習しておかなければならない意義についても知ることができ,また,「保険の適応」などは通常の教科書に書かれていない内容で,医療現場の実情をup-to dateに知ることができるように工夫されている。
本書は「若葉マーク」の学習者でも1度読み通すことにより無理なく知識を吸収し,整理できる内容となっており,非常に使いやすい内容となっている。しかしながら,本書の内容をきっちり習得すれば「若葉マーク」はすぐに卒業してしまうほど内容の濃い教科書であり,「若葉マーク」卒業後も学生諸君はもとより,病院実習時や卒業後にも事典代わりとして長く座右の書として使えるであろう。
本書が診療放射線技師のレベル向上に役立つことを期待しつつ,本書の出版を心から喜ぶものである。
2007年1月
筑波大学臨床医学系脳神経外科 松村 明
【編集の序】
現在,画像検査は医療現場において不可欠な診断ツールとなっており,診断においては質の高い情報が必要となっている。このような中,診療放射線技師には,各種画像検査についての専門技術の修得ばかりでなく,これまで以上に解剖・生理・病態など医学に関する高いレベルの臨床的知識が必要とされている。すなわち,画像から人体断面の構造を特定する能力やある程度の読影能力等の画像解剖の知識,検査目的・内容の十分な理解なくしては“診断価値の高い画像”を提供できない時代になってきている。このような流れは教育現場にも浸透してきており,診療放射線技師国家試験においても,平成16年の試験から出題基準が見直され,数多くの画像解剖に関する問題が出題されるようになってきた現状がある。
今回の企画は,対象を“若葉マーク”すなわち,診療放射線技師養成校の学生・若手の診療放射線技師とし,最低限備えておかなければいけない“画像解剖の知識”を網羅することを最大の目的として進めてきた。すでに出版されている画像解剖に関する成書は,疾患が中心で正常解剖像が少ない,構成がモダリティ毎になっており実践的ではない,説明文が冗長で理解が困難などの指摘が多かった。本書は,難解な記述を避け,読む教科書ではなく,眺める教科書を目指し,1.箇条書きスタイルでポイントのみを記述,2.正常例の画像とシェーマを並べて記載,3.モダリティ毎ではなく,全身を部位別に解説,4.欄外の「用語アラカルト」「調べておこう!!(Check!)」「豆知識」などのプラスαの知識も満載 などの特長を有しており,使いやすく必要にして十分な情報を盛り込んだ簡潔・簡便なテキストになったと自負している。
本書が,これから診療放射線技師を目指す学生ならびに現場ですでに活躍している技師のみならず,臨床検査技師,看護師など,多くのコ・メディカルスタッフの方々にも役立てていただければ幸いである。
最後に,本書の刊行にあたり,監修の労を賜った筑波大学臨床医学系脳神経外科 松村 明 教授および筑波大学臨床医学系放射線科 阿武 泉講師に感謝を申し上げる。また,長期間にわたり忍耐強く編集にご尽力いただいた伊藤 彩氏をはじめとするメジカルビュー社編集部スタッフの方々に深甚の謝意を表したい。


