重症心身障害児(者)医療福祉の誕生

重症心身障害児(者)医療福祉の誕生

その歴史と論点

 

著者名:岡田喜篤・蒔田明嗣 著

出版社:医歯薬出版

出版年月:2016年11月


書籍

ISBNコード:9784263236819

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価格:¥3,024(税込)

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目次情報 内容紹介 推薦人

 もくじ
 発刊にあたって(平元 東)
 はしがき(岡田喜篤)
第1章 重症心身障害児(者)概念の成立前史
 1.医療,教育,福祉の概念と社会的役割について
  (1)社会基盤を支える医療・教育・福祉
  (2)自分の人生の中では誰もがみな主人公─共生の社会へ
  (3)医療の変遷とサスティナビリティ
  (4)看護とは「Art」 ナイチンゲールの想い
  (5)教育とは人間を発見すること
  (6)社会の健全化と経済を支えるために
 2.日本の古代からGHQ三原則にいたる福祉観と施策の変遷
  (1)古事記にみる障害者観
  (2)大宝律令の中の社会福祉法「鰥寡条」
  (3)明治の恤救規則,昭和初期の救護法
  (4)GHQ三原則の意義
 3.精神薄弱から知的障害へ,その概念の変遷と課題
  (1)精神薄弱から精神遅滞へ,用語と概念の変容
  (2)「知的障害」という用語の意味について
  (3)精神薄弱(知的障害)者の歴史を概観する
  (4)精神遅滞の疫学的考察
  (5)人を大切にする社会づくり
第2章 重症心身障害児(者)福祉の変遷をたどる
 1.はじめに
 2.小林提樹氏と島田療育園の誕生
  (1)慶應義塾大学小児科の障害児外来と小林提樹氏
  (2)日本赤十字社中央病院産院小児科と児童福祉法による乳児院の誕生
  (3)長期入院児に関する行政方針
  (4)乳児院の入院児に関する行政方針
  (5)小林氏による問題提起と反響
  (6)親たちの集い「日赤両親の集い」
  (7)財団法人日本心身障害児協会の設立
  (8)島田療育園の誕生
  (9)指定重症児施設と国立療養所の重症児病棟への広がり
 3.全国重症児(者)を守る会の誕生と児・者一貫体制の確立
  (1)全国重症心身障害児(者)を守る会の誕生
  (2)国立療養所に重症児病棟を併設
  (3)重症児施設の法制化が実現,児・者一貫体制の確立
  (4)法制化に伴う国会の付帯決議と厚生省事務次官通達(発児101号)
 4.重症児(者)支援の多様化と社会福祉構造改革以後
  (1)重症児施設の増加と課題
  (2)施設依存への修正議論
  (3)措置制度から支援費制度へ
  (4)支援費制度の破綻から障害者総合支援法の成立
第3章 全国重症心身障害児(者)を守る会の結成とあゆみ
 1.はじめに
 2.全国重症児(者)を守る会設立の背景
  (1)日赤産院小児科外来と「両親の集い」という勉強会
  (2)行き場のない障害児
  (3)島田療育園の設立
  (4)重症児療育実施要綱について
 3.全国重症児(者)を守る会結成につながる社会情勢
  (1)ケネディの大統領就任と水上勉氏の寄稿文の反響
  (2)秋山ちえ子氏など報道機関のキャンペーン,伴淳三郎氏らの「あゆみの箱」運動
 4.全国重症児(者)を守る会の誕生
  (1)小林先生の勧めにより親の会を結成
  (2)守る会の三原則
  (3)北浦貞夫氏と守る会の基本精神
  (4)国際障害者年に制定した「親の憲章」
  (5)守る会記念大会にご臨席の両陛下
  (6)守る会運動の経過
 5.先駆者の想いと現代福祉の傾向
  (1)先駆者の想いに学ぶ
  (2)糸賀一雄氏の著述から
  (3)色あせることのない先駆者と親の想い
  (4)ひたむきな運動が社会の共感の輪を広げる
  (5)守る会の三原則と現代におけるサスティナビリティ概念
第4章 重症心身障害児(者)と障害概念
 1.わが国の障害者基本法にみる障害の概念
 2.世界保健機構(WHO)による障害モデル
  (1)国際障害分類(ICIDH)の障害モデル
  (2)ICIDHの課題と改定への努力
  (3)国際生活機能分類(ICF)の生活機能モデル
  (4)医学モデルと社会モデルの統合
 3.重症児(者)の概念の変遷
  (1)重症児(者)概念の変遷と混乱
 4.重症児(者)の英語表記について
  (1)日本では1995年にSMIDを採用
  (2)PMDの概念について
 5.おわりに
第5章 重症心身障害児(者)医療・福祉の歴史に忘れてはならない人びと
 1.重症児福祉誕生以前における小林提樹氏の足跡
  (1)「重症児福祉」のはじまり
  (2)母校の大学病院における障害児外来
  (3)小川氏の転勤と障害児外来の閉鎖
  (4)母子から学んだこと
  (5)学位取得との決別
  (6)結婚と長男の誕生と死
  (7)召集令状,そして極寒の満洲へ
  (8)長男の死をめぐる後日談
  (9)日赤産院小児科への赴任
  (10)学位取得への薦め
  (11)「日赤両親の集い」から「両親の集い」へ
  (12)小児科病棟・乳児院に対する行政処置
 2.黎明期に奔走し,大きな足跡を残した人びと
  (1)小林提樹氏
  (2)草野熊吉氏
  (3)糸賀一雄氏
  (4)北浦雅子氏
 3.重症児医療・福祉に努力された人びと
  (1)岡崎英彦氏
  (2)江草安彦氏
  (3)大谷藤郎氏
  (4)有馬正高氏
 4.小林提樹氏を支えた人びと
  (1)島田伊三郎氏
  (2)中沢千代子氏
  (3)秋山泰子氏
  (4)植田悠紀子氏
  (5)山川常雄氏
  (6)上野 滋氏
 5.北浦雅子氏を支えた人びと
  (1)小林提樹氏
  (2)秋山ちえ子氏
  (3)有馬真喜子氏
  (4)伴淳三郎氏・森繁久彌氏
  (5)内藤雅喜氏
  (6)尾高忠明氏
  (7)尾村偉久氏
第6章 重症心身障害児(者)の人権・権利思想
 1.はじめに
 2.障害者の人権について
 3.障害者の権利,尊厳,職員意識について
 4.施設における人権問題
  (1)施設利用者をめぐる人権問題の背景
  (2)施設利用者の人権を守るために
 5.重症児(者)の権利について
  (1)重症児(者)の権利が注目される背景
  (2)多角的な生活様式の選択を図ること
  (3)疾病の診断・治療における本人の承諾
 6.おわりに
第7章 重症心身障害児(者)と自立概念について
 1.重度の障害者の自立に必要な諸要因
  (1)「自立」という用語について
  (2)ノーマリゼーションと自立概念
 2.3つの自立概念について
  (1)努力目標としての自立
  (2)「自ら生計を立てる」という自立
  (3)自立生活運動における自立思想
  (4)既存の自立思想への反論
  (5)自立生活運動が与えた影響
 3.重度の障害者に対する新たな自立概念について
  (1)「主体的に生きる」をどうとらえるか
  (2)日常生活における選択の主体性
 4.新しい自立に向けての支援
  (1)支援のニーズに適した区分
  (2)自立支援の要件
  (3)新たな視点に立った制度の導入を
第8章 重症心身障害児(者)への倫理観の重要性
 1.「ケアの倫理学」について
  (1)応答的な関係の中で育まれる倫理学
  (2)社会と結び合う倫理学
  (3)医学の中の倫理学
  (4)障害者と権利獲得運動
  (5)ケアの倫理学誕生の背景
  (6)「自然なケアリング」と「倫理的なケアリング」
  (7)ケアリングの限界点
  (8)ケアリングの本質とは
  (9)哲学者キティの唱える「ケアの倫理学」
  (10)ケアの倫理学の重要性
 2.障害者に対するケアマネジメントと倫理的課題
  (1)障害者福祉におけるケアマネジメント
  (2)いまなぜ倫理的課題か
  (3)ケアマネジメントにおける倫理について
  (4)職業的倫理について
  (5)スーパービジョンの必要性
  (6)個人としての倫理問題
  (7)方針決定についての責任
  (8)ケアマネジメントと適性
  (9)現状改善への検討を
 3.倫理観の確立の大切さ
第9章 重症心身障害児(者)と教育
 1.障害児教育の歩み
  (1)障害児教育を概観する
  (2)知的障害児教育の原点・イタールとセガン
  (3)障害児教育の先駆的取り組み,聾教育の変遷をたどる
  (4)わが国における障害児教育の変遷
 2.重症児(者)と教育
  (1)就学猶予・免除となっていた重度障害児
  (2)重症児への教育の始まり
  (3)養護学校義務制と重症児
  (4)重症児の教育から学ぶべきもの
 3.おわりに─今後の課題など
第10章 重症心身障害児(者)福祉の変遷から見るわが国の障害児(者)福祉の論点
 1.はじめに
 2.重症児概念の混乱について
  (1)「重症心身障害児」なる名称の登場
  (2)島田療育園開設当時の対象児
  (3)補助金事業による重症児施設の発足
  (4)政府による初めての定義について
  (5)重度児対応を始めた他の障害児施設
  (6)「守る会」の結成と「発児149号」
  (7)国立療養所重症児病棟設置に伴う重症児(者)の定義
  (8)重症児施設の法制化に伴う定義
  (9)日本重症児福祉協会の努力
 3.重症児の児・者一貫体制について
  (1)児・者一貫体制の意味
  (2)経験知としての児・者一貫体制
  (3)欧米の「発達障害」に見る児・者一貫体制
 4.わが国の福祉体制について─ソーシャルワークへの期待─
  (1)わが国の社会保障制度とソーシャルワークの欠如
  (2)福祉的援助の構成要素
  (3)改めて援助技術について
 5.おわりに

 あとがき(蒔田明嗣)
 資料 重症児(者)の福祉に関連する動向(年表)

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